初心者テント泊登山|北アルプス|大天井岳|大天荘に泊まってみた

登る

あなたはテント泊登山の経験がありますか?

  • 一度はやってみたいけど、山の上で泊まるのはなんだか不安
  • テントの入った重たいザックを担いで登れるか不安

というように、なかなか難しそうでハードルが高く感じられている方は多いのではないでしょうか。

たしかに、テントを担いで登るのは体力的にも負荷がかかりますし、天候が変わりやすい山の上では夜間に気温が下がったり、強風が吹いたり、雨が降ってきたりと寝付きにくいこともあります。

私も最初はとても不安でした。でもテント泊登山に挑戦してみた今思うことは、「テント泊登山最高」です!

夜は満天の星空を眺めながらビールをのみ、朝は雲海から上がる日の出を見ながらコーヒーを淹れる。昼間の日帰り登山では見られない山の景色を見ながら贅沢な時間をゆったりと過ごすことができるテント泊登山。本当に最高です!

この記事では、テント泊初心者の私が北アルプスの大天井岳頂上付近にある大天荘にテント泊で登った時の山行を写真と共に記します。不安も多く難しそうなテント泊ですが、テント泊登山の魅力を知ればきっと挑戦してみたくなるはずです!山の上に泊まるからこそ出会える景色を知ってテント泊登山に踏み出していただけたら嬉しいです。

大天井岳登山ルート

大天井岳にアクセスするルートは主に二つあります。

  • 北側にある燕岳方面からアクセスするルート
  • 南側にある常念岳方面からアクセスするルート

私は今回一つ目の燕岳方面からアクセスするルートで大天井岳にアタックしました。

中房温泉登山口を出発して、燕山荘までの道のりを約4~5時間かけて登ります。燕山荘から燕岳まで往復1時間で寄り、尾根道を3時間くらいかけて大天井岳に向かって縦走します。

登山ルート(中房温泉~大天井岳)

中房温泉~燕岳の山行はこちらの記事で詳しく記しているので、よかったら覗いてみてください。↓↓↓↓↓

中房温泉から燕岳への登山記

この記事では、燕山荘から大天荘までの登山道、大天井岳について綴ります。

燕山荘から大天荘

燕山荘で休憩を済ませ、ちょうど正午に出発しました。右側には大迫力の槍ヶ岳を見ながら歩ける、なんとも贅沢な縦走路です。ただ左側から徐々にガスがわき上がってきています。いやな予感です笑

大天井岳こっち!の看板があるので、これを右側に進んでいきます!

燕山荘を出発してすぐに出てくる看板

歩き始めて15分くらいの所で完全にガスに入ってしまいました。右側には槍ヶ岳とか穂高連峰が見渡せるはずなのに、全く見えない!こういうときはとってももどかしいです笑

登山道としては、ゆるやかなアップダウンがひたすら続く尾根道です。そこまで険しいコースではないですが、中房温泉から登ってきた疲労とガスに包まれた鬱憤でか、かなりきつく感じました。

燕山荘から大天荘に向かう尾根道

終盤、大天井岳まであと少しかというところでは切通岩と呼ばれる岩場があります。ここは鎖と梯子を使って上り下りする必要があるので、疲労がためっているところですが慎重に注意して通過したい箇所です。

切通岩を通過するとすぐ分岐が現れ、ここで常念岳方面と槍ヶ岳方面が分かれます。大天荘や大天井岳山頂に行くには、常念岳方面に行く必要があります!槍ヶ岳に向かわれる方も、大天荘に宿泊される場合はここで一度常念岳方面へ!

ここからは残り30分ほど歩けば大天荘に到着します!あと少し!

大天荘

午後3時、大天荘に到着しました!朝6時から中房温泉を起点に歩き続けていたので、さすがに疲労困憊です笑 

でもこうして山小屋に到着した瞬間は一気に安堵しました!家に帰ってきたような安心感ですね笑

山小屋には着きましたが、テント泊の場合まだ網一仕事残っています。テントをはらなければ!大天荘のテント場は小屋の目の前でかなり広いスペースがあります。実は山の上でテントをはるのは私にとって初めての経験でした。ですがほんの15分ほどで設営完了!

私が選んだテントは、モンベルのステラリッジテント2型です。一人~二人用のコンパクトなサイズで、重量はとても軽いです!初心者の私でも簡単に組み立てれます。モンベル店員さんも激押ししてたので是非!このテントについての詳細はまた別記事で書いていきたいと思います!

モンベルのステラリッジテント2型

テントを張り終わった瞬間、先ほどまで張り詰めていた緊張感が一気にほどけました。それと同時に、おなかがグーっとなりました。山ご飯の時間にしましょう!本日のメニューはこちら!お湯を沸かして注ぐだけの簡単保存食!スープカレーと青菜ご飯を頂きます!カレーで内側から暖まり、青菜ご飯の塩っ気がしみました!最高です笑

大天荘の小屋内ではビールやソフトドリンクが売られています。山の上で飲むビールはやっぱり格別でした!

夕暮れ直後の大天荘テント場です。色とりどりのテントがはられている光景がとても新鮮で、なんだかほっこりします。ガスも少し張れてきて山の向こう側が見えるようになってきました。景色は明日の朝に期待!

大天荘でのご来光

9月下旬でしたが気温はかなり低く、とても寒く感じて夜明け前に目が覚めました。身体が少し冷えている感覚があったので、暖かい食べ物を食べたくなり、朝4時に朝ご飯を食べることにします笑

湯を沸かすためにテントを開けると、なんと満天の星空が広がっていました!大天荘はすでに明かりがついて朝ご飯を食べている人も居るみたい。お隣さんのテントも明かりがついていて朝ご飯を食べているようでした。山の朝はみんなの始動が早くて、なんだかこの雰囲気にもワクワクしてしまいます。

夜明け前の大天荘と夜空

朝ご飯を食べていると、辺りがどんどん明るくなってきました。東の方を見ると、雲海の向こう側で空がオレンジ色に染まり始めています。その光景に見とれていると、なんだか涙が出てきそうでした。こんな景色に出会えるなんて、山で泊まる特権だなと感じました。

大天井岳山頂

日の出とともに、大天荘から5分足らずで到着する大天井岳山頂に散歩がてらアタックします。

すぐ近くに槍ヶ岳がそびえ立っていて、圧巻です!

大天井岳頂上からの眺望1

反対側に目を向けると、昨日歩いてきた道のりが!合戦尾根から燕山荘、燕岳まで見渡せます。あんな遠くから歩いてきたのかと、自分に感心してしまいました笑

大天井岳頂上からの眺望2

大天荘出発

大天荘に戻って、一服してからいよいよテントを撤収します。テントの撤収は不慣れなこともありましたが、20分くらいで完了しました!テント場から穂高連峰を眺めながら、ここを発つのがもったいないような気持ちになり、とてもさみしく感じました。

可能なことなら、永遠にこのまま時が止まってくれないかな、なんて思いながら‥。

いよいよ出発です!この大天荘を起点に出発する方向は人によって様々です。槍ヶ岳の方に向かう人もいれば、燕岳の方に向かう人もいます。中房温泉まで車で来た方は、ここから来た道を戻るという方は多いのではないでしょうか。

私はこのあと常念岳の方に向かいます。名残惜しいですが、ここで大天荘とはお別れです。でもまた必ず来たいと思える、最高の場所でした!

バイバイ!

大天井岳と大天荘

山行の続きはこちらの記事へ↓

コメント

タイトルとURLをコピーしました