【ビワイチ】日本一大きな湖を走って一周|ランニングビワイチに挑戦した大学生の話

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琵琶湖一周の物語
琵琶湖

日本で一番大きな湖といえば琵琶湖!

その琵琶湖を一周することは”ビワイチ”とよばれ、サイクリストを中心に人気があり、多くの人がこのビワイチに挑戦して完走しています。特に近畿地方・東海地方に住む方にとっては、ちょっとハードだけど親しみのあるアクティビティとして有名だと思います。

ですがそのほとんどは、バイクや自転車(ロードバイクやクロスバイク)を使って一周するのが一般的だと思います。

そんな中、今回僕は”ランニング”でビワイチに挑戦してきました。

自転車などの道具を使わず、自分の足だけで一周してみたいという、変な発想が芽生えたのです笑

そこで今回は風変わりな挑戦をした僕と仲間の”ビワイチランニング”を通して、ちょっと変わったビワイチの体験を共有できたらなと思います。

【行程計画】ビワイチランニング

琵琶湖一周はいったい何キロかというと約200kmです。これをランニングで走ろうとすると何日必要かは個人によりますが、今回のメンバーはフルマラソンの距離であれば問題なく走りきれてもう少し頑張れるくらいでしたので、2泊3日での挑戦に決めました。

1日目54キロ、2日目72キロ、3日目62キロという配分にしました。マラソンみたいに走り続けるわけでも無く、途中で休憩することも考えてこれなら行けると考えました。

ただこの行程は相当きつかったです。もう1日余裕を見て3泊4日で計画すればもう少し楽に、楽しくビワイチできたかも知れません笑

3日間で上記のような配分で走ることを踏まえて、次はスタート&ゴール地点と宿泊地を決定します。僕たちの計画では、彦根駅をスタートして1泊目は高島市のメタセコイヤ並木があるマキノ高原付近にしました。2泊目は琵琶湖の下端に位置する大津市の石山駅付近としました。2日目が一番厳しい行程ですが、僕たちは名古屋住みでしたので、彦根までの移動も加味して、初日と最終日の距離を短くしました。

https://www.google.co.jp/maps/

また、今回挑戦した時期についてですが、5月上旬のゴールデンウィークを利用しました。寒い時期は防寒着などの荷物が嵩張りますし、暑すぎると熱中症などの危険性が高まります。春か秋の半袖でも寒くない程度の時期に挑戦することをおすすめします。

【装備】用意した物

ビワイチランニングでとても重要だと思うのが荷物です。1日で走ることはほぼ不可能で、宿泊を伴う事から、着替えなどの荷物がどうしても必要になります。しかし、荷物を背負って走ることになるので、少しでも軽く荷物を最小限に抑えることがポイントになります。

私は2日分の着替え(ランニングウェアと下着)、スマホの充電器類、財布、水分、軽食、雨天用ウェアのみ持って行きました。腰周りと胸元の二点で止めれる15Lのリュックサックを利用しました。

水分や軽食は3日分持つと大変嵩張って重たいので、途中のコンビニなどで調達することとして、最小限にとどめました。

特に湖北(長浜市や高島市)ではコンビニの数に限りがあるので、事前に位置を確認しておくと良いと思います。

【1日目】彦根駅~マキノ高原

さあ、いよいよ本編です。

当日朝、名古屋から電車で彦根駅に向かい、午前8時半頃に彦根駅に到着しました。

彦根駅で準備を整えて、いざ出陣します。

スタート彦根駅

初日はあいにくの雨でいきなりレインウェアを着てのスタートになりました。

雨天時はランニングシューズも重くなり、中の靴下にもしみてきたり、かなりコンディションとして悪くなってしまいます。

天気が良いに超したことはないので、天気予報を見て雨が続く場合は延期する等の勇断が必要だと思いました。

ただ、数日晴れが続くことはまれですし、お仕事や学校でなかなか連休がとれない中計画される方も多いと思います。

そうすると計画している日程の1日や2日、もしくは一時的に雨が降ることは避けがたいです。

そんな雨の中でもできるだけ快適に走れるよう、僕はモンベルのストームクルーザーとザックカバーを準備しました。実際雨が降ったので準備して良かったです。

そんな雨の中でのスタートでしたが、スタートからすぐ琵琶湖湖畔にたどり着き、湖畔に沿って北上し始めます。

10キロもしない間に彦根市を出て米原市に突入しました。そして15kmほどで長浜市にも入り、幸先の良いスタートでした。

市が移り変わる時は進んでいる実感がわき、精神的にもとても前向きになれます笑

23km程の地点で道の駅「湖北みずどりステーション」が出てきました。ここでいったん休憩します。既に多くの水分を消費していたのでこちらで水分を購入し、蓄えてからまたスタートします!

ここまでは正直、まだまだ元気でした。しかし本当にきつかったのはここからです笑

さらに北上し、長浜市の木之本という地域に入りました。ここはほぼ湖の北端近くに位置するのでようやく進路を西側に移します。

しかし、湖の北側は平坦な道が少なく山間部になります。急な坂道などのアップダウンが徐々に僕たちの体力をむしばんでいきました。

かなりエネルギーの消費が激しかったらしく、力が出なくなってきたので食事休憩をとることにしました。

午後2時頃、33キロ地点にとある「奥びわ湖ロッヂ」に入らせていただきました!

幅広い定食メニューがあり、とても落ち着く空間でした。

身体が雨で冷えてしまっていたこともあり、温かい汁物が欲しく、「豚汁うどん」をいただきました!

うどんを頂いたあともまだまだ食欲が収まらず、メンバー全員生姜焼き定食を追い注文しました笑

よほどエネルギーが枯渇していたのでしょう。笑

マスターもびっくりしてました笑

エネルギー補給で満たされた僕たちは初日のあと一踏ん張りに向けて出発しました。このとき残すところあと17キロ。

本当に長かった長浜市をぬけ、高浜市に突入。

山の中を一歩一歩進みました。

長浜市と高浜市の境(トンネル内)

午後6時頃、ようやく1泊目の宿泊地に到着!

マキノ高原の宿舎近くに温泉施設があったのでそちらにお邪魔しました。(マキノ高原温泉さらさ)

「マキノ高原温泉さらさ」さんは、午後9時まで営業されていました。

食事処があり、弁当の注文もできたので、こちらで弁当を購入し、宿に帰りました。

マキノ高原の近くにはコンビニがなかったので、非常にありがたかったです。

1日目の挑戦からとてもハードでしたが、なんとかクリアです!

【2日目】マキノ高原~大津市石山

2日目、朝5時に起床。

前日からのハードワークで鋼のように重い身体を起こしました。

体中が筋肉痛で重く、精神的にも肉体的にも、とてもその日の80km程の行程を完走できそうな状態ではなかったです。

しかし、外を見ると前日の悪天とは一変し、すっきり気持ちの良い快晴でした。

しかも宿の目の前にはメタセコイヤ並木道が広がっており、絶景でした。

興奮した僕たち一行は疲れを忘れ、2日目のスタートを切ることができました。

メタセコイヤ並木道

メタセコイヤ並木道を抜け再び湖畔の通りに戻ります。

琵琶湖は天気が良いと本当に感動する程の絶景で、終始「きれいだな~」といいながら走っていました。

天気も良く順調に進み26キロ地点まできたところ、湖の上に鳥居が立っていました。白鬚神社です。

どうやら琵琶湖沿いの有名な観光名所の一つで、多くの人が車や自転車を止めて写真を撮っていました。

なんのリサーチもせずにスタートした僕たちはこの存在を知らなかったです。もう少し観光の気分も持てよ!と自分に突っ込みを入れたくなるようなストイックな旅です笑

白鬚神社

天気が良いのはいいことですが、何でも度が過ぎると良くありません。

昼を過ぎた頃になると、強い日差しに体力を奪われていることに気がつきます。

軽度の熱中症のような症状がメンバーに見え始め、こまめに水分補給と休憩をとることを心がけました。

夕方になっても気温はほとんど下がらず、2日目の終盤は本当にきつかったです。

大津市に入ってからもとても長く、日の入りが刻一刻と迫る中、2日目の宿泊地を目指しました。

大津市の市街地まで着いたところで僕たちは銭湯に入り、最後の一踏ん張り!

2日目の80キロ弱に及ぶランニングもこれでクリア!

あと少し頑張ろう‥!

【3日目】大津市石山~彦根駅

最終日、石山の宿泊地をスタートした僕たちはもう走れるような状態ではありませんでした。

人生で感じたことがないほどの身体の重さでした。

普段眠くて身体を起こせないあれとは全く違います。

本当に不可能かと思いました。笑

それでもなんとか起き上がり、ゴールに向けて歩み始めました。

自分たちの足でいっぽいっぽ足を進めていきます。

午前7時にスタートし、草津市、栗東市、野洲市、近江八幡市、愛荘町、豊郷町と、いくつもの市町をまたげたことを励みに、気合いで乗り切りました。

この日はもう疲れすぎて景色を楽しんでいるような心の余裕も無く、ただただ走り続けました笑

幸い、最終日は曇りで雨も日差しも無かったので、走りやすかったです。

ほとんど歩くようなスピードだったので日も暮れましたが、なんとか彦根駅に到着しました!

このときの感動は忘れられません。

2日前北側に向かって走り始めたこの土地で、同じ道を引き返すこと無く同じ場所に帰ってきたという達成感。

これがビワイチか!

おそらく自転車で一周する人も同じような気持ちなんだと思いますが、走って一周した僕たちは誰よりもその達成感を味わっている気がしました。

ゴール彦根駅

この挑戦は3年前のことです。しかし今も鮮明に記憶に残っていて、飲み会の場などでネタにするととても驚かれ、盛り上がります笑

一風変わった挑戦をすること、その面白さは後に人に語れることでも感じれました。

最後まで読んでいただき、本当にありがとうございます。

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